RC造
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■ＲＣ造
ＲＣ造の特質
- 鉄筋コンクリートは鉄筋の骨組の周りに型枠を組み、セメントに砂・砂利・水を混ぜ合わせたものを流し込んで造るものですが、配合や砂・砂利の品質、現場での打ち込みの時間的タイミング、打ち込みの速度、打ち込み後の養生などで強度や耐久性に大きな差がでます。
- この問題の重要な所は工程管理が難しく、管理する人材の質にも大きく左右され、また、現場の様々な条件によってたとえ優良な施工会社でもミスが起きる可能性も多々あることです。
- 施工前・施工中・施工後のチェックが容易で施工性も良い木造などの元々が「固形の構造体」と違って、「流動物」である生コンを流し込み、水と化学反応を起こして硬化する構造体なので、その工法の性質上ミスが起こりやすいともいえるでしょう。
- つまり木材などは元々が木という形あるものを刻んだものですが、コンクリートは形がないものを生コンを流し込み、現場で人が部材そのものの形を造り出すものです。様々な要素により質のバラつきは否めませんし、硬化後のチェックも困難です。業者選びがとても重要な気がします。
- 鉄筋コンクリートは耐火構造ですが、強い火災を受けると脆くなり耐久性が低下します。また特に脱塩が不十分だったコンクリートの場合は、長い年月がたつとアルカリ性を失って中性化し鉄筋を腐らせ膨張し、コンクリートの剥離を招きます。特にクラック等が生じている場合は顕著です。
- マンションなどに見られるようにＲＣ造は木造に比べると高層にできますし、大空間も確保でき、遮音性に優れている長所があります。RC造特有のデザインと空間自由度も大変魅力があり、根づよいファン？もいます。
ただし、戸建住宅としてはややコスト高で、リフォームは木造に比べると困難です。
