家の基礎
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■家の基礎
- 基礎は文字通り家の土台となるもので、とても大事な工程です。
- 遣り方、根切りが終わった後、割栗石を「コバ立て」で敷き詰めて行きます。
根切り・掘り方の時はユンボでの機械掘りで大まかに根切りしますが、細かい所は手掘りで綺麗に床付けして行きます。
その後、転圧(突き固め)をかけ、捨てコンを打って行きます。
- 捨てコンが固まった後、墨出しをし鉄筋を組んで行きますが、これはきちんとチェックしておいてください。
バブル経済の時はこの基礎を結構いいかげんにしている工務店もかなりありました。(基礎だけに限りませんが・・・)
- 最近はそのような現場は少なくなりましたが、各ジョイント部分(定着・継手)のチェック、部材やスペーサー、スリーブ等のチェック、及び芯出しの確認(コンクリのかぶり厚に影響するので重要)など、きちんとしたチェックが必要です。
- 鉄筋の定着長さは40dを基本とします。スラブ筋は基礎の立ち上がり部分で定着を取る必要があります。立て筋・コーナー部の定着、いずれも40dの定着を取ります。
- スラブを貫通する配管スリーブの直径が80㎜以上の場合は、補強筋を入れます。
※スリーブ
配管などを通したりする穴を、打設時にあらかじめ開けておくための管
※定着長さ40d
例えば、鉄筋の幅(厚み)が13㎜の場合、それをD-13と表示します。
定着を40d取るというのは、「13×40=520」で、520㎜の定着(重ね)を取るという意味です。
- 立ち上がり部分の型枠組みですが、以前はコンパネを利用した「木枠」が多かったのですが、現在は「金枠」で組む場合が多くなってきました。
- とても便利な資材で、木枠と違い一度様々なパターンを想定したセットを買い揃えて丁寧に扱えば長い期間使い回しが出来ますし、コンクリの表面も綺麗に仕上がります。
- 金枠の場合の天端仕上げはレべラーと言うレベリング剤を使い天端のレベルを出します。
このレベラーの流し込みも少しコツがあり、上手にやらないと綺麗に天端がでません。配合もきちんとしなければなりません。
- 木枠の場合は、型枠を外したあとに「布基礎の横」に墨出しをし、布基礎の両端を貫で挟んでモルタルで天端ならしをします。
- (※近年はレベラーが認識・普及してきましたので、木枠でもレベラーを使って天端を仕上げる業者さんが増えました)
- (※近年はレベラーが認識・普及してきましたので、木枠でもレベラーを使って天端を仕上げる業者さんが増えました)
- この立ち上がりの布基礎の施工の時、鉄筋及び土台ボルトの位置及び出をきちんとチェックしなければなりません。
- コンクリ打ちをし固まってからは直せないので重要な事柄です。
ホールダウンの位置を含めこの工程のチェックは怠らないようにしてください。- (ちょっとした倒れ・歪み等は、パイプなどを使って台直しをします)
- ホールダウンは柱から離れすぎていてはダメです。
もちろん近すぎていて柱に接触するようではダメですが、ちょっと離れがきついと、ビス止めする時に最後までビスが揉み込めない場合があります。
- 芯々で土台ボルトの位置が三尺間(約910mm)や尺5寸間(約455㎜)の「間尺が合っている位置」にたまに設置されているのも見かける時があります。柱や間柱がくる場合が多い位置ですので、避けなければなりません。
- また、鎌や蟻の継ぎ手の部分にボルトが来る場合はあまり端にならぬよう、且つ、おんた(雄)側にボルトが来るようにしなければなりません。要チェックです。
※(注): 筋交いは図に示していません
- コンクリを打った直後もボルトの歪み・ズレ等はないか確認してください。
(コンクリ打ちの時、流し込みやあるいはバイブを使った時やならし時に当ったりして、歪みやズレが生じる時があります)
- 基礎は家を支える大事な部分です。業者まかせにせず、お施主さん自らのチェック及び監督さんを交えた確認と説明、及び業者・現場監督への質問による確認等が必要でしょう。
- ちなみに最近は割栗石を使わず、砕石で地固めをする場合が多いようです。
一応砕石でも問題ないとされていますが、個人的には割栗石での地固めの方を推薦したいです。砕石を使う場合は、再生砕石は使わないようにします。